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では、「続き話」をしてみます。
負けてくやしくなったうさぎさんは、かめさんにもう1回競争しようと持ちかけました。か
めさんは、承諾します。当然、足の速いうさぎさんが勝ってしまいます。気持ちをよくしたう
さぎさんは、「1対1だから、勝負はついていない。3回戦をやろう。」 と持ちかけてきました。
かめさんは、「負けてしまうなあ」と心配になって、母さんがめに相談します。すると、母さん
がめは、「あなたは何者?、よく考えてごらん。 」と言いました。 「ぼくは母さんがめから生まれ
た子がめ・・・
。 」 「ん~・・・。」しばらく考えて、かめさんは、はっとします。「そうか!」と言っ
て、次の日、うさぎさんを訪ねます。そして、3回戦を承諾しますが、ゴールをぼくに決めさ
せてほしいと提案します。うさぎさんは、勝てる自信が満々ですから、「ああ、いいよ。君の好
きなところで、どうぞどうぞ。」と言いました。
かめさんは、1回目、2回目よりも遠い遠い、山をいくつも越えた岬みさき
の突端と っ た ん
を指さしました。
道が長ければ、また、うさぎさんが昼寝でもするのではと思ったのでしょうか。
「よーい、ドン。」
うさぎさんは、元気よく飛び出し、一目散にピョンピョン走り出しました。かめさんは相変
わらず、一歩ずつです。うさぎさんは、3日3晩寝ないで全速力で走り抜けました。結果はど
うでしょう。うさぎさんが岬の突端に到着すると、なんと、 かめさんがいるではありませんか。
目を疑ううさぎさんを見つめるかめさん。かめさんは、濡ぬ
れています。
そうです。
かめさんは、海を泳いで岬の突端に到着していたのです。うさぎさんは、あっけにとられて
います。今にも泣きそうです。かめさんの勝ちです。でも、かめさんは、何となく、うさぎさ
んをだましたようで、しっくりきません。このあと、かめさんは、うさぎさんにこう言うんで
すね。
「うさぎさん、これからは、陸の場合は、うさぎさんの背中にぼくを乗せてください。海の時
には、ぼくの甲羅こ う ら
に前足をかけて一緒に泳いで渡りましょう。その方が、より遠くへ一緒に行
くことができます。」
皆さんは、このかめさんの言葉をどう受け止めますか。

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